E3 2011のElectronic Artsブースを賑わせていた最新タイトルの1つが,BioWareのアクションRPGシリーズ最新作となる
「Mass Effect 3 」 (PC / PlayStation 3 / Xbox 360)である。
日本では,1月にXbox 360版「Mass Effect 2」が発売されたばかりであり,PlayStation 3版に至って6月23日発売予定という状況。“前作”の展開を知らない人も多いと思われるため,なるべくネタバレにならないよう配慮しつつMass Effect 3の内容をお届けしたいと思う。
ただ,100%は難しいと思うので,Mass Effect 2を未プレイという人はご注意を。場合によってはスクリーンショットだけチェックするに留めておいたほうがいいかもしれないので,この点はあらかじめお断りしておきたい。
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E3 2011では3つのシーンがデモされる まさに「スペースオペラ」と形容するに相応しい,壮大なスケールでの物語が描かれてきた本シリーズ。世間では,今回が最終章になると言われているが,今回デモを見せてくれたエグゼクティブプロデューサーのCasey Hudson(ケイシー・ハドソン)氏いわく,
「このMass Effect 3は,『宇宙大戦争』の始まりでもある」 。これまでにシリーズ累計700万本という大ヒットになっているMass Effectユニバースに,本作の後,新たなチャプターが開かれていく可能性はあるだろう。
さて,今回紹介されたデモは,下記のとおり3つのシーンに分けられていた。
リーパーの中継基地
クローガン人救出作戦
地球を救うのは君しかいない!
今回の3シーンをダイジェストでつないだ公式トレイラーがYouTubeに上がっているので,ぜひチェックしてみてほしい。今回は,もう少し踏み込んで,Hudson氏が見せてくれたデモの内容を紹介してみようと思う。
Mass Effect 3 E3 2011版トレイラー
1.リーパーの中継基地 デモはいわゆるBehind the Curtainsで行われた
Reaper(リーパー)の基地を急襲した主人公・Commander Shepard(シェパード少佐)ら。コンパニオンは「美人な宇宙人」としてシリーズのファンには人気の高いLiara(リアラ)と,シェパードの最も忠実な相棒Garrus(ギャラス)。シェパードは高台に立って宇宙船の発着所を見下ろしており,発着所,もしくはミサイルの倉庫を爆破する任務を負っているようだ。
シェパードが座標を読み取った場所に,Legion(リージョン)の操作するノルマンディ号が爆弾を投下するものの,その衝撃でシェパードは下の階層に落下してしまい,リーパーの猛攻を受けることになる。
しかも,爆破させた場所から4つ足の巨大なロボット風生命体が登場して,嫌な低音を発しながら攻撃してくる。リアラやギャラスの援護でリーパーの追撃を逃れ,Ashley(アシュリー)の差し伸べた手に捕まって宇宙船「Normandy」(ノルマンディ)に乗り込んだシェパードは,すぐさまタレットに座り,迫り来るロボットを迎撃する,といった流れになっていた。
2.クローガン人救出作戦 2つめのデモは,Salarian(サラリアン)人の研究所に囚われているKrogan(クローガン)人の女性を救出しようというもの。学者肌のサラリアン人がクローガン人で人体実験を行ってきたというのは,シリーズのファンならお馴染みのバックストーリーだが,「囚われのクローガン人女性は卵子を有しており,絶滅の危機にあるクローガン人の将来を握っている」という,重要なキャラクターのようだ。
ここでは,サラリアン人コンパニオンであるMordin(モーディン)の機械操作の助けを借りながら,女性が囚われている箱状の幽閉施設に向けて,4つのチェックポイントを通過しながら進んでいくことになる。ただMass Effect 3では,シェパード達を追う立場になっているらしいCerberus(サーベラス)のトルーパーによる邪魔が入ることとなる。
ところで,このデモでは激しいアクションシーンがあったのだが,ここで紹介されたのが,「Omni-Blade」という新しい武器だ。
これは,シェパードが右腕に装着しているOmni-Toolから発せられる,ジャックナイフのような外観のホログラフ兵器。Hudson氏はステルス機能を使ってトルーパーに近づき,背後からぐさっと胸を突くようなアクションを見せていた。また,デモを見る限り,Mass Effect 2で省略された武器のカスタマイジング機能やグレネードも復活しているようだ。
サーベラスの兵士は,「Assault Trooper」と名付けられたベーシックなものの他に,楯でプレイヤー達の攻撃を跳ね返す「Centurion」や,「Phantom」と名付けられたタイプのものもいる。
さらに,チェックポイントの最後では,Centurionが駆る,2足歩行型の小型ロボット「Atlas」も登場。小型といっても強力なマシンガンを装備しているとのことだ。ただ,Atlasの登場後,デモは終わったので,どういう攻撃をしてくるのかまではまだはっきりしない。
3.地球を救うのは君しかいない! 最後のデモは,MicrosoftやElectronic ArtsのE3 2011プレイベントで紹介されなかったもの。地球が舞台になっており,おそらくはゲームでは序盤に相当すると思われる。
リーパーは,巨大なポッド4~5体で地球の街を襲っており,シェパードはAnderson(アンダーソン)提督と共に脱出を図ろうとしている。このシーンは,「今後ゲームが発売されるまでは二度と見せない」(Hudson氏)という秘蔵のシーンだが,氏によれば「このゲームで行ったプレイヤーの選択が,いかに感情を揺さぶるものかを示すため」に,今回特別に公開したとのことだ。
逃げる途中で,シェパードは通風孔に隠れている,10歳くらいの少年を見かけて声をかける。ここでは選択肢として,「助けてあげる」と「早く逃げろってんだ!」の2つから選ぶことになるのだが,ここでHudson氏は「助けてあげる」のほうを選択する。
もっとも,少年はその言葉を信じきれなかったのか,不意を突いてシェパードの目の前から逃げてしまった。
そんなこんなで川沿いの広場まで到達したシェパードとアンダーソンだったが,迎えに来たノルマンディへの搭乗をアンダーソンは拒否。「まだ配下の兵士たちが残っていて,私だけ逃げるわけにはいかない」のだと言う。義理堅いシェパードも,「あなたが残るなら私も」と決死の覚悟を決めるが,アンダーソンは,「お前が残ったところでリーパーを止められないのは分かっているだろう。
地球を救う方法は1つ。それは,銀河の全種族が協力すること 。それが出来るのは,君しかいないんだよ」と説得されるのである。
そうしてアンダーソンを見送りながら飛び立つノルマンディ号だったが,遠くには救助隊の輸送船が2~3隻飛来し,どこからともなく出てきた市民たちを乗せて飛び立ち始めるのが確認できる。その中には,さっき登場した少年の姿もあり,シェパードは安堵した表情を見せるのだが,次の瞬間…………。
わー,もう考えたくもないので,その結末は書かないでおこう。
といったところで,今回のデモは終了だ。
Xbox 360版は「Kinect」に対応し,音声でセリフ操作が行えることも発表されているほか,前作同様,セーブデータを引き継げるというお馴染みの使用も確認されている。
発売時期は欧米では
2012年3月6日 と発表済み。来年の春には,シェパードの握る地球の命運が,いよいよ我々ゲーマーの知るところになるわけである。
http://www.ccheaphandbags.info/?p=421
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